みゆきコンタクト
~ みゆきコンタクト ~


コンタクトレンズを使っているみなさん
定期検診を受けていますか?

 日本では 以前は酸素透過性のハードコンタクトレンズを使う方が多かったです。が、ゴロゴロしたり、手入れが面倒だったりで、最近は一日使い捨てや、毎日出し入れ、消毒し最大2週間使えるソフトコンタクトレンズ<定期交換コンタクトレンズ>を使う人が増えています。使われはじめた頃は定期交換コンタクトレンズは手入れが簡単で、ゴロゴロせず、ほとんど問題のないレンズのようにいわれていました。ところが、充血、眼痛があるのに無理に使うと、角膜の炎症や、アレルギーを起こしたりします。あまり異常を感じないので定期検診を受けず、角膜が酸素不足になり、血管がどんどん入ってきて、透明な角膜が濁ってきた人もいます。
 角膜は涙から酸素を取り込んでいます。コンタクトレンズは酸素を透しやすい工夫はしてありますが、長い時間装用すると、酸素不足になります。そうすると、角膜は弱くなり、トラブルをおこしやすくなります。統計では長時間使う人、ドライアイの人、アレルギーのある人、定期検査を受けていないひとにトラブルが多いようです。ハードコンタクトレンズよりソフトコンタクトレンズのほうが重症の障害をおこしています。
 コンタクトレンズを使っている方は、毎朝、見え方が変わりないか、充血していないか、ゴロゴロしていないかチェックしましょう。
 調子の悪いときにめがねがないと、無理をしてレンズを入れるようになります。調子が悪いときにレンズを使わなくてすむようにめがねを持つようにしましょう。異常を感じなくても 手遅れにならないよう定期検診を受けましょう。



コンタクトレンズがはじめての方は、
①レンズの種類を決め、
    
②レンズの度数をあわせ、
    
③レンズの取り扱いの説明をし、
    
④さらにレンズの出し入れの練習をしていただきます。

コンタクトレンズのトラブルが増加していますので、取り扱いの説明、出し入れの練習は、入念にしています。特に、出し入れの練習は 個人差があり、時間がかかることがあります。当日出し入れができない方は、後日、練習に来ていただくこともあります。ご了承ください。
できましたら、1時間は時間に余裕のあるときに 受診なさってください。


角膜内皮細胞について
 角膜いわゆる黒目は、血管のない、透明な組織ですから、主に涙から酸素を受け取って、呼吸しています。
ところが、コンタクトレンズを目にいれると、コンタクトレンズは角膜の表面を被います。コンタクトレンズが酸素をある程度透しはしますが、長時間使うと角膜は酸素不足になります。酸素不足が続くと角膜の内側の細胞(内皮細胞)が死んでいきます。内皮細胞は一度死ぬと再生されません。内皮細胞が非常に少なくなると、角膜を透明にすることができなくなり、角膜は白くにごり、とても見えにくくなります。内皮細胞が少なくなっても、角膜が白くにごるまでは気がつかれません。
当院では、コンタクトレンズを使っている方には、角膜内皮細胞の検査を定期的におこなっていきます。

 ※コンタクトレンズを使っていない方の
角膜内皮細胞
 ※コンタクトレンズを長時間使って
いた方の角膜内皮細胞
■細胞の目がそろっています。 ■一部の細胞が脱落し、周りの細胞が補うように
大きくなっています。